ジスロマックとは主に細菌による感染症に効果を発揮するお薬です。マイコプラズマなどの空気感染症からクラミジアといった性病にまで使われる万能薬ともいえる存在。どういったメカニズムなのでしょうか?

std感染症放置で反復性うつ病に?ジスロマック治療

性感染症(std感染症)は日本においては近年増加傾向の感染症です。その中でもクラミジア感染症が最も日本に多いstd感染症です。クラミジアの感染の場合、症状が全く出ないこともあり、またクラミジアに若い年代で感染することが多く、放置されがちです。しかしこのように放置してしまうと、卵管の方にも感染が拡大していき、長年経過した後に、卵管癒着などを引き起こし、最悪の場合卵管閉塞で不妊状態となってしまいます。
またさらにこの不妊状態によって反復性うつ病となってしまう可能性もあります。反復性うつ病とは文字通りうつ病を繰り返してしまう状態です。不妊が引き金となったうつ病の場合、妊娠という当たり前に感じられていた人生のイベントを失った喪失体験がきっかけとなっている可能性があります。この喪失感とは人生でずっと続くものなので反復性うつ病となりやすくなります。
とにかく性行為の後性器に少しでも異常を感じた場合は、std感染症を疑い、不妊やそれに伴ううつとならないためにも早期の治療が重要です。そこで役立つのがジスロマックという抗生物質です。ジスロマックはstd感染症の中で最も多いクラミジアに有効な抗生物質です。ジスロマックは15員環マクロライド系という分類に属し、細菌のリボソームの50Sサブユニットを阻害することにより、細菌によるタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖を抑制する静菌的効果を示す抗生物質です。飲み合わせの問題が少なく、また3日の服用で1週間効果が持続するなど、体内貯留性が高いために服用回数が少なくて済むことが利点となっています。ただ下痢を起こしやすい抗生剤ですので、抗生剤で下痢をしやすい体質の方は同時に整腸剤を服用するといいでしょう。